藤井 ほとんどの企業では、新卒の社員に即戦力は求めていません。大切なことは、将来自社で活躍してくれる人材であるかどうかであり、企業側が重視しているのはその学生の“ポテンシャル”です。
管理職289人を対象に「上司のホンネ」を聞いたアンケート(※2)があります。「新入社員に一番期待すること」を聞いたところ、1位が積極性・意欲、2位がコミュニケーション能力、3位が素直さ、という結果が出ました。注目したいのが、素直さが3位に来ていることです。
素直さをアピールして、採用担当者に「育てたい」と思わせるかどうかも重要なポイントです。それでは、まずは「自己分析」について、内定を勝ち取るための秘訣をお伝えします。
※2 MS-Career「新卒社員への『上司の本音』実態調査」
限られた時間の中でどこまで深掘り?
終わりなき「自己理解」のポイント
――就活の準備に欠かせない「自己分析」ですが、そもそも何のために行うものでしょうか。
藤井 自己分析の目的とは「自分のことを客観的に、かつ簡潔に説明できるようになるため」です。自己理解を深めておくと、その後の選考対策を効率的に進められるので、非常に重要なプロセスです。
普段の生活で、僕はスタバが大好きでほぼ毎日コーヒーを飲みに足を運んでいるのですが、「スタバの魅力は?」と聞かれたら即答できます。なぜなら、スタバへの理解が深いからです。自己理解もこれと同じ。自己分析を通して“自分マニア”になりましょう。
――自分自身のことを、どこまで深掘りすればいいでしょうか。
藤井 自己理解に終わりはないですから、限られた時間の中ではポイントを押さえる必要があります。就活に必要な“三大情報”である「強みと弱み」「人との相性」「企業選びの軸」から始めます。
――まず「自分の強みや弱み」を知るにはどうすればいいですか。







