ダイヤモンドで読み解く企業興亡史【サントリー編】#37

昨年、サントリーホールディングスで10年ぶりに創業家出身者がトップに就任する“大政奉還”があった。創業120年超の歴史を誇る日本屈指の同族企業、サントリーの足跡をダイヤモンドの厳選記事を基にひもといていく。連載『ダイヤモンドで読み解く企業興亡史【サントリー編】』の本稿では、「週刊ダイヤモンド」1983年12月10日号の記事「サントリーがフランスの名門シャトーを買収」を紹介する。サントリーが83年に買収したシャトー・ラグランジュは17世紀のワイン地図にも登場する超名門シャトーで、欧米以外の企業が「グラン・クリュ(特級)」シャトーに経営参画するのは初のことだった。当時、日仏両国間では貿易摩擦が高まっており、記事では、サントリーの買収の狙いに加え、フランス関係者の反応を紹介している。(ダイヤモンド編集部)

超名門シャトーを24億円で買収
生産量を10年で2倍に引き上げ

 サントリーはこのほど、宿願でもあったフランス・ボルドーメドックの超名門といわれ、スペイン人が経営する“シャトー・ラグランジュ”を24億円で買収した。

 このシャトーは総面積157ヘクタールで、サントリーの自家ぶどう園である山梨ワイナリーにも匹敵する規模だ。ここで生産する高級ワイン(日本向けは1本1万円以上となる)をサントリーの経営によって日本をはじめ、世界に輸出するというもの。

 現在の作付面積は53ヘクタールだが、今後10年かけて113ヘクタールに増やし、生産量を2倍以上にもっていく計画だ。

「週刊ダイヤモンド」1983年12月10日号「週刊ダイヤモンド」1983年12月10日号