Photo:PIXTA
レアアース輸出規制に踏み出すか
「威圧」から「制裁実行」の新たな段階に!?
中国商務省は1月6日、日本向けの軍民両用(デュアルユース)製品の輸出許可の審査を厳格化、「日本の軍事力を高めるのに役立つ全ての用途」での輸出を禁止するなどの規制強化を行うと発表した。
中国の国営紙は、審査厳格化の対象に、半導体などにも使われる戦略物資であるレアアースも検討されていると報じており、レアアースの輸出規制強化となれば、日本の産業界や安全保障などへの影響も懸念される。
中国は、台湾有事を巡る高市首相の「存立危機事態」発言に反発し、日本への渡航自粛要請や日本産水産物の禁輸措置などを打ち出してきたが、中国商務省は6日、改めて首相答弁を「中国の内政に粗暴に干渉し、『一つの中国』に反する極めて悪質な行為」とする談話を発表し、軍民両用製品の輸出規制強化も、一連の日本への抗議措置の一環といえる。
中国は、日本産水産物の禁輸など経済分野だけでなく、中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射など、軍事的な措置も取ってきたが、それでも「威圧」行動にとどまり、威圧のエスカレーションを進めてきた。
だがレアアースの輸出規制強化となれば、単なる威圧から「経済制裁実行」に段階を引き上げるものといっていい。7日には、日本からの半導体などに使われる化学物資輸出に対してダンピング調査実施も打ち出した。
日本側はこれまでのところ、中国の措置に冷静に対応しており、いわば脅しに屈しない姿勢が習近平政権をいら立たせているともいえるが、中国側の強硬姿勢は今後も続くと考えられ、自律した日本とするためには新たな対立ステージに対応する取り組みを検討する必要がある。







