早慶が軸も
個性はそれぞれ

 2025年の「採用大学」ランキングでは、JR東日本は1位が日本大、2位が早稲田大、3位が東北学院大、JR東海の1位は慶應義塾大と日本大が並び、3位は名城大、JR西日本は1位が関西大、2位が近畿大、3位は大阪大、同志社大、龍谷大が並んだ。

 ランキングを見比べると、各社の営業エリアや企業規模の違いが、そのまま採用の顔ぶれに表れていることが分かる。

 まずJR東日本は、上位校の人数が他の2社よりも明らかに多い点が目を引く。中でも日本大、早稲田大、中央大、明治大、東海大など首都圏の私大が存在感を示し、東京大も上位に入っている。

 また、東京電機大、芝浦工業大、東京理科大など理工系色の強い大学も複数ランクインしており、鉄道運行や設備、IT、都市開発といった幅広い事業を支える技術系人材を安定的に採用している様子がうかがえる。さらに東北学院大学や東北大学も入っており、営業エリアである東北地方との結びつきも感じられる。

 一方、JR東海は、名城大、名古屋大、中京大といった中京圏の大学が目立つ構成で、地元とのつながりがはっきりしている。京都大、東京大、大阪大といった難関国立大も安定して入っており、リニア中央新幹線など高度な技術を担う企業らしい人材構成ともいえる。

 JR西日本は、関西大、同志社大、立命館大など関西の有力私大(関関同立)が上位に位置しているのが特徴的だ。他に京都大や神戸大、近畿大、龍谷大、京都産業大、神戸学院大など関西圏の大学ネットワークを基盤とした採用傾向がはっきりと見える。

 大阪大や京都大、神戸大といった関西の国立大も一定数を占めており、地元の幅広い層からバランスよく人材を集めている様子がうかがえる。3社の中でも特に地元色が強い構成といえるだろう。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国765大学に2025年春の就職状況を調査。568大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある。東京大は「東京大学新聞」、京都大は「京都大学新聞」より集計(調査/大学通信)