Photo by Yoshihisa Wada
「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスの2025年12月期の最終損益は1億1400万円の赤字だった。昨年の3年ぶりの最終黒字から一転した形だが、この業績を一瀬健作社長はどう捉えているのか。同社の次なる一手とは?連載『外食バトルロイヤル』の本稿では、一瀬社長に現状分析と打開策について話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 大日結貴)
2年ぶりの最終赤字
現状打破の作戦とは
――2025年12月期の最終損益は、1億1400万円の赤字(前期は2800万円の黒字)となりました。この要因は?
主な要因はすき焼き業態「すきはな」の減損損失です。一昨年オープンした店舗は客足こそ想定通りでしたが、15席しかない業態だったので、想定していた顧客回転率やトップラインとの乖離がありました。
今期から中期経営計画が始まるため、昨期中に減損損失を計上し、懸念を払拭したフレッシュな状態でスタートを切っています。
――25年12月期第1四半期は赤字スタートでした。
財務面では、昨年発行したワラント債(新株予約権付き社債)の収益計上により資本金が1億円を超えたことで、上期に税負担が増額したことが原因です。下期には、税金面での優遇を考え減資を行いました。
また、かき業態である「海鮮居酒屋『かいり』」の買収に伴い、店舗引き継ぎ等の初期費用がかさんだことも要因です。
――第4四半期には回復しています。どのような対策を行ったのでしょうか。
24年4月と11月の値上げに続き、25年11月にも値上げを実施しました。上期は想定以上の原価高騰に苦しみましたが、下期には適正な原価に落ち着きました。また10月以降、M&Aで取得したかき業態が営業黒字化したことで業績が回復しました。
――25年12月期は結果的に営業黒字でしたが、売上高145億円に対して営業利益4200万円はどのように感じていますか。
小さいですね。
――低収益体質からの脱却シナリオはどのように考えていますか。
25年12月期に1億1400万円の最終赤字を計上しながらも、M&Aや値上げの効果により下期には業績回復の兆しを見せたペッパーフードサービス。しかし、営業利益4200万円という現状は、社長自身も「小さい」と認める。数年続く赤字・低収益体質をどのように改善するのか。次ページで詳しく話を聞いた。







