トップ2は早慶
共通点は私立大中心

 25年のランキングにおいて、野村證券は1位が慶應義塾大、2位が早稲田大、3位が明治大学だった。一方、大和証券は1位が早稲田大、2位が慶應義塾大、3位が中央大学で、2社とも前年に引き続き早慶がトップ2を占めた。

 両社のランキングを比較すると、採用スタンスの違いが見て取れる。まず共通点として挙げられるのは、早稲田大と慶應義塾大の存在感の大きさである。両社にとってこの2校が採用の中心であることは明らかである。

 加えて、明治大学や中央大学、青山学院大学、立教大のMARCH、関西学院大や関西大、同志社大、立命館大の関関同立といった東西の有力私大も複数ランクイン。地域的にも首都圏と関西圏をバランスよくカバーしている点が特徴的だ。

 そのうえで、野村證券のランキングを見ると、やや幅広い層を意識したバランス型の採用が行われている印象を受ける。

 早慶に加え、東京大や京都大といった国立の最難関大もランクインしており、学力的なトップ層も一定数取り込んでいる。

 一方で大和証券は、やや異なる色合いを見せている。トップ10は、早慶以外にも、実務志向が強く就職に強いとされる私立大で占められている。特定の最難関層に偏るというよりは、現場での活躍を期待できる人材を幅広く確保していく姿勢がうかがえる。

 野村證券は国立トップ層から有力私立大までを含めたやや選抜色のあるバランス型、大和証券は早慶を軸にしながらも中堅上位私大まで広く取り込む、裾野の広い実務重視型といった違いが見えてくる。

 いずれの企業も私立大出身者が中心である点は共通しており、日本の証券業界における採用の特徴をよく表しているともいえるだろう。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国765大学に2025年春の就職状況を調査。568大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある。東京大は「東京大学新聞」、京都大は「京都大学新聞」より集計(調査/大学通信)