エスカレーター校 クライシス2#5Photo:PIXTA

金城学院は、金城学院大学が名古屋学院大学の傘下に入る方針を4月29日に公表した。大学の共学化も検討することから、愛知の女子大御三家で残るのは椙山女学園大学だけになる可能性が高い。椙山女学園大も共学化へかじを切るのか否か。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#5では、愛知県内の女子エスカレーター校、および元女子エスカレーター校について、ダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

名古屋から「純金」が消える?
金城学院大、運営譲渡で共学化検討

 愛知で「女子大御三家」の一角を成した金城学院大学から「純金」がいなくなるかもしれない――。

 この純金とは、女子エスカレーター校を展開する学校法人金城学院が運営する中学、高校、大学で一貫教育を受けた学生・生徒を意味し、大学にだけ通った者は「金メッキ」などと呼ばれた。そんな呼び名が生まれるほどに、金城学院の女子教育はブランド化していた。ところが、純金はもちろん、メッキもいなくなるかもしれない。金城学院大学が他の学校法人の傘下に入り、共学化や将来的には大学統合も検討する方針が打ち出されたのだ。

 金城学院は、金城学院大を名古屋学院大学に、金城学院幼稚園を名古屋YMCA学園に、それぞれ運営を移管する方針を4月29日に公表した。手続きが予定通り進めば、大学は28年4月から名古屋学院大学の傘下に入り、29年度をめどに共学化について、さらに将来的には両大学の統合について検討する。幼稚園は27年4月に名古屋YMCA学園の手に渡る。

 金城学院には中学校、高校だけが残ることになる。純金を育てられなくなるかもしれない決断は、適切だといえるのか。

 金城学院と共に、女子大を共学化した愛知淑徳学園と市邨学園(名古屋経済大学)、塚原学園(名古屋葵大学)、女子大を維持している椙山女学園の計5学校法人について、ダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を作成した。経営データを軸に5項目を5段階で評価したもので、次ページで公開する。金城学院の決断は適切だったのか。御三家で唯一残る椙山女学園も金城学院、愛知淑徳学園の後に続くのか。