

アボカド、サーモン、ブロッコリー、パプリカ、フルーツ…。モデルの朝食かと思ってしまうようなラインナップだ。「好きだから」食べているらしいが、カップラーメンや揚げ物を「好きだから」食べている人の肌艶とはやはり何か違う。そして、それらに多く含まれる栄養素をみていくと、理にかなっていると思わされるものばかりだ。
今回は夏場に気になるシミに注目するが、シミ対策は2本立てで考える必要がある。まずは、これからできるシミを予防すること。そして、すでにできてしまったシミを薄くすることだ。
まず、シミを予防するためには、紫外線によって増加する活性酸素に対抗する“抗酸化作用”を意識したい。それは、若返りのビタミンともいわれるビタミンE。サーモン、うなぎ、植物油などに多く含まれるが、それ自体が酸化(老化)しやすいので、できるだけ鮮度の良いものを摂取した方が良い。たとえば、植物油であれば、小さいパッケージのものを買い、間違っても何年ものの…なんてことにはしないように。ビタミンEといえば、末梢血管を拡張させて血行をよくする働きもあるので、顔色のトーンアップも期待できる。
そして、パプリカや果物に多いビタミンCを一緒に摂ると、ビタミンEの酸化を防ぐ働きをしてくれる。ビタミンCには肌のはりつやを保つコラーゲンの生成を助ける働きもあるから、一石二鳥、という感じだ。
そして、後者のすでにできてしまったシミを改善するとき…ここでもビタミンCの登場だ。ビタミンCは、メラニンの生成を抑えるうえに、メラニン色素を還元してシミを薄くする、というダブルの美白効果があるのだ。ビタミンCって、なんてすばらしい栄養素なんだろう!…と思うが、問題は、ビタミンCは体内に蓄えておけず、とれるときにまとめてとろう、では成り立たないこと。
水不足で、トマトやレタスなど、生で食べられる野菜は値上がりしているというが、比較的入手しやすく、ビタミンCが豊富なのは次の野菜だ。
ブロッコリー ・・・・・120㎎
ゴーヤ ・・・・・・・・76㎎
キウイ ・・・・・・・・69㎎
キャベツ ・・・・・・・41㎎
(いずれも、食品100g中の含有量)