ポストSAPIX 中学受験の少数精鋭塾大解剖#19Photo by Toshimasa Ota

首都圏における中学受験塾の王者、SAPIX(サピックス)の次を担う中学受験塾はどこなのか。今、難関校志向を売りとする「少数精鋭型」の中学受験塾の人気が高まっている。知られざる少数精鋭塾の神髄を各塾のキーパーソンへの忖度(そんたく)なしのインタビューで明らかにする、連載『ポストSAPIX 中学受験の少数精鋭塾大解剖』#19では、花まるグループ傘下のスクールFCの一部門から産声を上げ、1期生から最難関校合格を総なめして注目された「シグマTECH」の伊藤潤代表と対談。その前・中・後編のうち前編をお届けする。(教育ジャーナリスト おおたとしまさ)

現代の中学受験の在り方に対する
「アンチテーゼ」として産声を上げる

おおたとしまさ この連載企画の趣旨はもうご存じかと思いますが、「中学受験2.0」を掲げるシグマTECHさんの設立意図と合致すると感じています。今の中学受験のマジョリティーに対して、シグマTECHはどう違うのかというところを聞いていきたい。まず基本情報から。設立年は?

伊藤潤・シグマTECH代表 2019年2月です。

おおた もともと、花まる学習会で知られる花まるグループ傘下にスクールFCという中学受験塾部門があり、そのさらに一部門として立ち上がりました。それでも1期生から筑駒(筑波大学附属駒場)、麻布、武蔵、早稲田、慶應(義塾)中等部、渋幕(渋谷教育学園幕張)……と、最難関校総なめの実績を出して、注目されました。現在の各校舎の生徒数は?

伊藤 御茶ノ水、自由が丘、吉祥寺の3校舎で、対象は4~6年生。人数は全体で158人。御茶ノ水70人、自由が丘63人、吉祥寺25人です。ただし吉祥寺校は5~6年生のみの募集です。

シグマTECH自由が丘校の看板。3校舎で計158人が在籍するシグマTECH自由が丘校の看板。3校舎で計158人が在籍する Photo by T.O.

おおた 吉祥寺校の子は4年生の間はスクールFCに在籍していて、そこから分岐する形ですか。

伊藤 そういう形です。

おおた 学年別は?

伊藤 4年生54人、5年生54人、6年生50人です。

おおた 1期生がいい結果を出しましたが、その後の結果はどう見ていますか。

伊藤 1~2期生の実績が注目され、3期生で3校舎に拡大し、一気に生徒数が増えました。にもかかわらず、実績が伸び悩みました。規模拡大に対応し切れなかった自分たちの力不足を痛感し、立て直しを図り、4年目、5年目、6年目と軌道に乗ってきました。

おおた 合格実績カウントの条件は?

伊藤 シグマTECHは特別講座単独受講がないため、レギュラークラスの生徒のみが対象です。入塾は遅くとも6年生の夏までです。

おおた もともとシグマTECHさんは昨今の中学受験の在り方へのアンチテーゼとしてつくられました。今の中学受験は「魔界」だと。