ダイヤモンドで読み解く企業興亡史【サントリー編】#57Photo:JIJI

昨年、サントリーホールディングスで10年ぶりに創業家出身者がトップに就任する“大政奉還”があった。創業120年超の歴史を誇る日本屈指の同族企業、サントリーの足跡をダイヤモンドの厳選記事を基にひもといていく。連載『ダイヤモンドで読み解く企業興亡史【サントリー編】』の本稿では、「週刊ダイヤモンド」2013年8月10日・17日合併号のサントリー食品インターナショナル、鳥井信宏社長のインタビュー記事「M&A、設備投資等も含め 5000億円を戦略投資に」を紹介する。13年、サントリーホールディングス(HD)の食品事業子会社、サントリー食品インターナショナル(現サントリービバレッジ&フード)が上場を果たした。記事では、昨年、サントリーHDの社長に就任した鳥井氏がトップとしてインタビューに応じ、上場で調達した資金の使途や、親会社であるサントリーHDではなく食品事業子会社を上場させた理由などを語っている。(ダイヤモンド編集部)

サントリー食品が上場
飲料市場「成長余地ある」

――サントリー食品は国内飲料市場では約20%のシェアを握る2位メーカーですが、国内の清涼飲料市場は過当競争にあります。

 飲料市場は、人口減の中でも、自然増がまだ見込め、今年も市場全体の出荷量ベースで1~2ポイント伸びることが予想されています。例えば緑茶飲料が全緑茶市場に占めるシェアは20%しかなく、まだ成長余力を残している。上位シェアのメーカーはその分だけ恩恵を被ることができるはずです。

 また昨年初年度で900万ケースを売ったオランジーナは1.5リットルなどの大容量をまだ出していない。既存商品の容量のラインアップを増やすなど、まだ成長余地はあります。

 シェアの高いカテゴリーの中には、烏龍茶のような成熟市場もありますが、烏龍茶の価値をもう一度理解してもらえるようなリニューアルなども行い、漸減傾向に歯止めをかける取り組みも進めます。

――海外事業はどう伸ばしますか。

「週刊ダイヤモンド」2013年8月10日・17日合併号「週刊ダイヤモンド」2013年8月10日・17日合併号