個人投資家向けイベントはぜひ参加すべし!

 日経新聞を見ていると、同社や東証、名証、証券会社などが主催する、IRイベント(個人投資家向け説明会)の広告が出ていることがあります。このイベントは、参加会社が自社の株をもっと投資家に買ってもらおうとアピールする場です。会場では、各社のブースが自社のアピールを行なっているほか、パンフレットや自社商品を配布したり、株式評論家やアナリストの講演会が行なわれたり、企業トップが登場してコメントを発表したりと、さまざまな催しも行なわれています。

 こうしたイベントは、「生の情報」に触れられる絶好の機会であり、株式投資についての情報の宝庫です。

 まず、このイベントに参加しているという時点で、参加企業は経営状態に余裕があり、IRにも熱心であることがわかります。また、トップの講演がある場合は、わざわざ出てくる以上、投資家にとってよい話がしたいという思惑があるわけですから、今後の自社の業績に自信があることがうかがえます。

 さらに、参加企業は自社の株価を上げたくて参加しているわけですから、「自社の株価は正当に評価されていない」と感じています。つまり、現在の価格は割安だと思っていること。しかも、会社のことを知ってもらえば株価が上がるという自信があるわけです。特に、上場したてで新しくフェアに出る会社は、非常にIRに熱心だといえます。

 参加企業は広告を見ればある程度はわかります。にもかかわらず、わざわざ会場まで自分の足を運ぶところに、意味があります。それはなぜでしょうか?

日経IRフェア、東証IRフェスタ
名証IRエキスポなどのイベント活用術

 会場へわざわざ出かけた、参加者だけが得られるメリットとは、「会社のリアルな顔がわかる」ということです。

 特に、機械部品などの製造を行なう会社は、対企業向けの商品ばかりなので、一般消費者は社名を聞いても、何を作っている会社だかわからないことも多いはず。そこで、こうした企業は、会場で一般消費者との接点をさかんにアピールします。たとえば日本電産【6594】は、あるIRイベントでスチームオーブンレンジやパソコンをブースに持ち込み、どの部分で自社商品が使われているのかを説明していました。

 また、ブース展示では、IR担当者と気軽に直接話ができるのも魅力です。会社の経営方針について聞けば、わかりやすく答えてくれますし、社員の顔を見て話をし、対応をチェックすることで、会社の雰囲気も伝わってくるはずです。場合によっては、自社製品を配布している場合もあります。

 さらに、講演会などで会社のトップが登場するときは、滅多に見ることができない上場企業のトップに、直接質問をぶつける好機です。新規事業のこと、業界の現在についてなど、自分の気になることを積極的に聞いてみましょう。たとえ自分が質問できなかったとしても、質疑への応答の仕方には、テレビ番組では編集されてしまって見ることができない、社長のナマの顔が表れるはずです。

 商品を見ても、会社案内を見てもわからないことも、こうした機会に社長の話を聞くことで、納得できることも多いものです。


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