
メガバンクに第一地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国の金融機関が直近の2年間で、どれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、2025年最新版として取りまとめた結果を実名で公開。特集『融資先企業を「倒産」させた金融機関ランキング2025』の最終回は、全金融業態をカバーした総合ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
融資先企業を最も倒産させてきた金融機関は?
三菱UFJ銀行、三井住友銀行が倒産させた企業は何社?
3月末にスタートした特集『融資先企業を「倒産」させた金融機関ランキング2025』では、これまでに51本の記事で、全国47都道府県ごとのランキングに加え、第一地方銀行や第二地方銀行、信用金庫など業態別の順位も取り上げてきた。最終回となる今回は、全ての金融業態を横断した総合ランキングをお届けする。
企業が経営危機に陥ったとき、倒産へ進むのか踏みとどまれるのか。その命運を握るのがメインバンクだ。
メインバンクとは一般に、貸出金シェアでトップを占め、当該企業と長年にわたり深い関係を築いてきた銀行を指す。ただし、その認識は企業側と銀行側で食い違うこともある。
2024年度の全国の企業倒産件数は、11年ぶりに1万件を超えた。今後も倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が、厳しくなるのは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか――。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに第一地銀、第二地銀、信金に信用組合――。全国の金融機関が直近の2年間で、どれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、25年最新版として取りまとめた「融資先企業を『倒産』させた金融機関ランキング」を実名で公開する。
最終回の今回は、全金融業態をカバーした総合ランキングを取り上げる。上位には規模が大きい銀行が並んでおり、りそな銀行が4位、三菱UFJ銀行が2位となっている。
ちなみに「金融機関が倒産させた企業数の多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。第一地銀や第二地銀、信金、信組など主な金融業態の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
それでは早速、今回の総合ランキングの結果を確認していこう。