5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」 氷河期、バブル…どの世代が損をした?#20Photo by Yasuo Katatae

日本銀行の利上げを追い風に、銀行大手5グループは空前の収益を上げる局面を迎えている。3メガバンクに加え、三井住友トラストグループやりそなホールディングスを含めた5社そろって最高益を更新するなど、業績は絶好調だ。今回は、これら大手5グループを取り上げる。5社の中で、世代間の「年収格差」はどうなっているのか。特集『5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」氷河期、バブル…どの世代が損をした?』(全39回)の#20では、過去20年間の推移を10年刻みにして、5世代別の平均年収と主要100社内ランクを独自に試算した。三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループはOB世代が優位だった一方、みずほフィナンシャルグループ、三井住友トラスト、りそなは現役世代が勝ち組となった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

利上げで空前の稼ぎ時を迎えた銀行5社
次世代トップの下でさらなる収益拡大へ

 銀行大手5グループの足元の業績は極めて強い。日本銀行の利上げで預貸金収益が膨らみ、企業の資金需要も底堅い。2025年4~12月期の連結純利益は5社そろって前年同期を上回った。5グループの純利益の合計額は4兆7169億円に達し、3年連続で過去最高を更新した。金利上昇は本業の追い風となっており、3メガバンクだけで26年3月期通期の資金利益を7000億円程度押し上げる効果が見込まれている。

 各社は空前の好決算を背景に、次世代へのトップ交代やさらなる高収益体制へのシフトを急いでいる。純利益でトップを走る三菱UFJフィナンシャル・グループは、三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取が社長に昇格する新体制を発表し、海外のトップ勢との収益差を詰めていこうとしている。三井住友フィナンシャルグループ(FG)は純利益2兆円を視野に入れ、ROE(自己資本利益率)で15%という欧米のトップバンク並みの目標を掲げる。

 みずほフィナンシャルグループも4~12月期として初の純利益1兆円超えを果たし、26年3月期中にもROE10%超えをうかがう。また、三井住友トラストグループやりそなホールディングスも持ち株会社や傘下銀行のトップ交代を発表しており、資産運用ビジネスの拡大や、リスクを取った中小・中堅企業への伴走支援でメガバンクを追い掛ける。

 もっとも、足元の業績が良いからといって、社員の処遇が世代横並びで改善するとは限らない。むしろ「どの局面で会社にいたか」「どの賃金カーブ・評価制度に乗ったか」によって、同じ会社の中でも「得をした世代」と「割を食った世代」が生まれる。

 今回は三菱UFJ、三井住友FG、みずほ、三井住友トラスト、りそなを取り上げる。5社の中で、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたのか。ダイヤモンド編集部は、過去20年間を10年刻みにして、「5世代の年収」と「主要100社内ランク」の推移を独自に試算した。

 対象としたのは、2000年代から現在までの、20~50代の現役世代から、60~70代のOB世代まで。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収序列は高かったのか」。これらを徹底検証し、47項目のデータとして残酷なまでの格差をあぶり出した。

 試算の結果、三菱UFJと三井住友FGはOB世代が優位となった。一方、みずほ、三井住友トラスト、りそなは現役世代が勝ち組で、OBが割を食っている。次ページでその詳細を確認しよう。