税理士リバイバル! AI時代の給与・出世・序列#4Photo:PIXTA

「地味で堅実」「年功序列」――。そんなイメージが強かった税理士業界に、変化の波が押し寄せている。AIによって生産性が向上しただけでなく、コンサルティング、M&A仲介に業容を拡大。こうした変化を背景に、優秀な人材を獲得するための待遇改善が進んでいるのだ。では、実際の給与はいくらなのか。特集『税理士リバイバル!』の#4では、業界内でもトップクラスの高待遇を誇るベンチャーサポートとAGSの年収実額を公開する。(ダイヤモンド編集部 下本菜実)

高待遇な2社を比較
最高額は5000万円⁉︎

 かつては、「地味で堅実」「年功序列」といったイメージのあった税理士業界に、変化の波が押し寄せている。

 税理士事務所といえば、決算書の作成や確定申告といった税務支援がメイン業務であり、報酬体系も安定重視のスタイルが一般的だった。年功序列の色合いが強く、一人前の税理士として十分な収入を得るには、長年の下積みを経て独立開業するのが王道とされてきた。

 しかし、その王道は過去のものになりつつある。AIによって生産性の拡大が進むと同時に、コンサルティングやM&A仲介などのニーズが急増。一部の税理士法人は事業の多角化を進めた。多様な人材を集めるために待遇改善を進め、#1(『税理士法人「平均年収」ランキング【主要36法人】3位アップパートナーズ、2位AGS、1位は?AI活用の余力でコンサル化!?高待遇で突き抜けるのはどこか』)で明かしたように、平均年収が1000万円を超える税理士法人も登場している。

 では、待遇改善を進めている大手税理士法人の、出世と役職ごとの給与水準はどうなっているのか。ダイヤモンド編集部は今回、ベンチャーサポートとAGSの具体的な年収の実額データを独自取材した。

 業界内でも高い給与水準を誇る大手2社だが、中身をひもとくとインセンティブや出世には、それぞれの特色が存在することが分かった。次ページでは、これまで外部に公開されることがなかった2社の出世や給与の実額を公開する。