「サムライハウス in イスラエル」の活用方法
今回、日本の大手企業の進出がさほど実現していない中で、イスラエル進出を一足早く決めたインターネット関連会社社長T氏からのコメントをご紹介する。
イスラエルへ進出する目的について
「イスラエルは発明大国/起業先進国であり、現地にスタッフを派遣して生の情報を収集すると共に、現地の企業とのネットワークを構築して、当社が今後推進していく新規事業の展開を加速させたい」
現地での活動予定
「イスラエル拠点の設立からしばらくは、現地でウェブサイト/サービス、スマホアプリ、デバイス、通信技術などを開発/提供している企業のサービスを日本向けにローカライズして販売代理を行う事業を展開したい。その後は、美容/健康/食品なども含め、IT以外の分野に進出し、日本向けにイスラエルの製品やブランドを輸入/販売する商社のような事業を展開していきたい」
と、ベンチャー企業の社長らしい目の付けどころである。このようにベンチャーの場合であれば、自社の強みを生かし、アライアンス先を探す方法が、王道だろう。
大企業であれば、イスラエルに駐在する人材を12人社内公募し、社内研修の一環として派遣するプログラムなどがアイデアとしてある。12人を、1人ずつ1ヵ月ごとに派遣、もしくは、4チーム3人ずつに分け、四半期ごとにチームとして派遣するのがいいだろう(イスラエルでは、3ヵ月であればビザなしで滞在可能)。
現地での活動は、チームごとにイスラエルが強いとされる別々のテーマ「センサー領域」「通信領域」などを設けて活動すれば、イスラエルが相対的にどのテーマに強いかを見定めるにはちょうどいい機会になるだろう。いきなり、研究・開発拠点、駐在事務所開設となるとハードルは高くても、トライアル期間としては、十分な成果が得られるのではないだろうか。