だから、親の立場としては、「面接をもっと頑張りなさい」というキーワードは、決して口にしてはいけない言葉と言ってもいいだろう。“できない”ものを“やりなさい”というのは、その人の今までの人生に対しての全否定の言葉でもあり、その後、努力して挽回することが容易なテーマでもないので、さらに就活生をゴールのない迷宮に追い込む言葉になってしまう恐れがある。

「面接の時に、もっとハキハキと話してみなさい」
 「面接の時に、自信を持って話しなさい」
 「面接の時に、笑顔を絶やさず会話をしなさい」

 このような、言葉で簡単に表現できてしまうような面接の改善策は、当事者にとったら、どのように改善すればいいのか具体策が見えてこないアドバイスになってしまうのである。

面接が苦手な子も内定が取れる!?
親がかけるべき“魔法の言葉”とは

 では、どのようにすれば、面接が苦手な就活生を、得意にさせることができるのか?

 先述したように、面接はその人の持っている性格や気質に依存しているところが大きく、すぐに改善ができるものではない。しかし、人間は高い順応性を持っているので、不慣れなことでも、その行為を繰り返していくうちに、次第にそのスキルを身につけていくものである。

 だから、まずは、面接の場数をこなすことが重要となる。たくさんの企業を受けることを良しとしない意見もあるが、“面接”というテストの一面だけを考えるのであれば、やはり面接の数はたくさんこなしたほうがいいといえる。

 面接の回数を重ねれば、やがて緊張せずに話ができるようになるし、周囲の人の回答を参考にしながら、自分の面接の改善をすることもできるようになるはずである。

 また、面接のスキルが高い人たちが、次々に内定を獲得していけば、当然、手ごわいライバルたちが就活の市場からいなくなるはずである。そうすれば、自分が面接で内定を獲得する確率も高くなるはずだし、大手企業から中小企業に就職先をスライドして受けていけば、いつかは自分の面接スキルでも“勝てる相手”ばかりに遭遇するようになり、内定を獲得することができるはずである。

 平成25年度の大卒の就職内定率が82.9%という数値から考えても、就活生のうち8割近い人は、いつかは、何かしらの企業から、内定が得られることは間違いない。もちろん、企業の大小の差はあるにせよ、受ける企業の身の丈さえ間違わなければ、高い確率で面接という試験は突破することができるのである。