総合商社では、若手社員の頃から海外赴任を任されたり、新しいビジネスへの参入に関わったりと、社員1人に与えられる仕事の規模や権限が相対的に大きく、自ら考えて行動することが求められる環境にあります。社員の士気が大いに鼓舞される雰囲気が社内にあるのではないでしょうか。

 一方で「社員の士気」が低い業界となってしまったのが、47位の「印刷、紙、パルプ、書籍、パネル」業界(2.6ポイント)、46位「住宅設備、建材、エクステリア」業界(2.6ポイント)です。こうした業界は、おそらく総合商社などとは対照的に、社員1人に与えられる権限などが限られており、また自ら考えて行動するというよりも昔ながらの慣習を踏襲する仕事内容が多いのかもしれません。

 では、「社員の士気が高い」企業ランキングにはどんな企業が選ばれたのでしょうか。1位になったのは学習塾経営の「ステップ」で4.5ポイントを獲得しました。2位はウェディングプロデュースで知られる「Plan Do See」(4.45ポイント)、3位はアパレル系企業の「アイランド」(4.43ポイント)が続きました。

 このランキングを見ているとわかるように、サービス系の企業が数多く並んでいます。このことから、お客様に高品質なサービスを提供し、その反応がダイレクトに返ってくることが社員の士気を高めやすい要素の1つではないかと推測できます。

 ヴォーカーズによると、1位のステップでは「やればやっただけ生徒がついてくる状況になると良いスパイラルになって仕事に大きなやりがいを感じるようになる」というクチコミがあるそうで、お客様の反応や成果をどう社員の目に見える形でフィードバックするかが経営者には求められる要素と言えそうです。