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メールを1通見ると、仕事は22分中断!
不要な情報を捨て去るセンスはどう磨く?
――ノリーナ・ハーツ氏に聞く

大野和基
【第43回】 2014年7月24日
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 ただ、そういうデータにも限界がある可能性があります。英語には“Garbage in, garbage out.”という表現があります。これは「ごみを入れればごみしか出てこない」という意味で、「コンピューターがどんなに高性能でも、不完全なデータを入力すれば、不完全な答えしか得られない」ということです。データの収集の仕方、分析の仕方も問題になります。

 私はツイッターのデータを使って予測する方法を編み出しました。“The X Factor”というテレビ番組がありますが、視聴率が非常に高いリアリティ音楽オーディション番組です。私がやった実験は誰が優勝するかを予測することです。週単位のツイッターデータをもとにして予測することができるかどうか調べました。

 私はアルゴリズムを作成し、リアルタイムで何十万ものツイートを見ました。それで12週のうち10週、優勝者を常に予測することができました。それはいかなる予測モデルよりも正確でした。

 今は会社がクラウドソーシングされた情報を使う機会がたくさんあります。クラウドソーシングも大きなイノベーションですね。

 でも、いかなるデータにも、ある程度の注意が必要です。ビッグデータから計算された予測は、未来は過去をかなりの程度映し出す(mirror)という仮定に基づいていますが、その仮定が有効であり続けるかどうかは、産業によっても、時代によっても異なります。

空腹時、寝不足の時の
意志決定は避けるべき

――個人にとって、意思決定するときに、後の人生で後悔しないためにはどういうことをしない方がいいでしょうか。

ハーツ:それは非常にいい質問です。あなたも母親に言われたことかもしれませんが、空腹時に意思決定をするな、怒っているときに意思決定をするな、ということですね。

 意思決定に関する肉体的、感情的な面は忘れられがちですが、そういうことが意思決定に実際に影響することが、どんどん証明されています。

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