IoTがビジネスを変える!|ダイヤモンド・オンライン
DOL特別レポート
【第463回】 2014年7月31日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

IoTがもたらす破壊的インパクト【前編】
米国で起こり始めた大変革の鼓動

 2020年、全世界の人口が約80億人に達するが、それまでにネットにつながるモノの数は500億個にまで増え、IoT関連のアプリケーションは1億種類に達する。マッキンゼーが2013年に発表した推計によれば、2025年にIoTがもたらす経済効果は、全世界で6.2兆ドルだという。

 2013年の時点で、IoT関連の投資は全世界ですでに1.9兆ドルにも達しており、これからさらにIoTが産業界に浸透していくことは確実だといえる。多くの企業にとって、先行事例として挙げた2社のように、製品やサービス、ビジネスモデルの大変革が迫られることになる。

キーワードは「Smart,
Connected Products」

身の回りのモノの多くは、通信機能を持ちインターネットにつながった「スマート、コネクティッド・プロダクツ」へ変わっていくと予想されている
Photo:DOL

 大変革を遂げるうえで、企業にとってもっとも重要な要素として、PTCのジェームス・E・ヘプルマンCEOは「スマート、コネクティッド・プロダクツ(Smart, Connected Products)」だと指摘した。

 身の回りのモノが、「スマート、コネクティッド・プロダクツ」に変わることによって、ハードウェアそのものに価値があった時代は完全に終わり、ソフトウェアとサービスが価値の源泉となる。そのソフトウェアは必ずしも組み込まれている必要はなく、クラウドからダウンロードされるようになるという。

 さらに、製品の状態を常にモニタリングできるようになるため、その製品がどのように使われているかという情報をアフターサービスなどに活かすことができるようになる。先述したトレインが良い例だ。

 付け加えれば、在庫管理も変わると指摘されている。これまではユーザーからいつ、どのくらいの故障や部品交換の依頼がくるかわからないため、倉庫に膨大な部品をストックしなければならなかったが、ユーザーの利用情報があれば、予測が可能になる。ユーザーのもとにすぐに駆けつけるため、全国に抱えていたサービスマンの最適配置もできると言われる。

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