保護者の協力があって 
子どもは大きく成長する

 次に取り上げるのは、東京都で3位にランクインした、昭島市にある「昭島ナオミ保育園」。社会福祉法人ダビデ会が運営する認可保育園だ。95.8点と満点に近い。中でも、第三者評価の利用者(保護者)調査に対してきちんと返答している比率が高く、利用者の声を聞こうとしているだけでなく、保育園と利用者の信頼関係が強い様子が伺える。

「昭島ナオミ保育園では、1.5歳から2歳くらいの間に、大半の子どもはオムツがとれます」。

 こう自信を持って話すのは伊能恵子園長だ。多くの保育園では、お漏らしするのをきらって、なるべくオムツを付けたままにしようとする。3歳児クラスでもオムツの子どもが散見されるのが現状だ。ところが伊能園長によれば、やり方次第でオムツは取れるという。

「0~1歳の子どもでも、毎朝20分間隔でオマルに座らせます。保育士は大変ですが、それを継続することでトイレに行く習慣ができ、自然とオムツが取れていきます」(伊能園長)。

 こうした成果を積み上げてきたことで、両者の信頼関係が深まっているようだ。

トップ保育園と下位には大きな差 <br />東京保育園ランキングを使い倒せ年齢ごとに具体的な指導計画(目標)を立てており、クリアできたかどうかを○×で評価していく。目標は家庭とも共有している

 ただし、結果が出るのは、保育園ががんばっているからだけではない。

 トイレについては、年齢に合わせた目標を設定し、それをクリアできたかどうか、○×で評価している。例えば0歳児の場合、「排泄:きれいになった心地よさを実感する」ことだ。具体的には、おしっこなどをしたらオムツをたたいて保育士に知らせるという習慣をつけるのが目標となっている。このサインを、家庭と共有化することで、トイレに関する自立が早まるという。

「家庭の協力がなければ、子どもの成長はありえません。だから、入園児に、保護者会は100%出てくださいねと念押ししています」(伊能園長)。

 年4回開催する保護者会では、保護者が家庭での子どもの状況を31項目にわたって、事細かに報告する。例えば1歳児であれば、「苦手な食材でも食べられるように家庭で献立を工夫している」「お家では笑顔!よその人には愛想良く!を心がけている」などの質問に、保護者が○×で答える。保護者にとっては簡単に実践できない内容だが、保育園の熱心さを受けて、保護者も徐々に真剣に目標に取り組むようになり、その結果として子どもが実際に成長していくという。

 保育園と家庭に信頼関係があるからこそ、保育園の評価が高いのだろう。