4ヵ月で8キロの減量に成功したクライアントのHさん。「これがヘルシー定食だそうです」と昼食に利用したお店の料理写真を見せてくれました。
“雑穀ごはん、肉じゃが、鯖の味噌煮、かぼちゃサラダ、わかめのお味噌汁”
これが、そのお店でヘルシー定食と謳われていたものでした。「ヘルシーってなんだろうって思ってしまいました」と笑うHさんは、巷によくある「ヘルシー」の落とし穴に落ちることなど、もうなさそうです。
でも、今、もしも、「これのどこがヘルシーじゃないの?」と思われた方がいたとしたら要注意!お肉がなければヘルシー、お豆腐だけを使ったコース料理はヘルシー、サラダだけのランチはヘルシー……単純にそう思うのも危険です。強い選手ばかりを集めているチームが強いとは限らないのと同じ。良いとされている食べ物であったとしても、その組み合わせ、つまりはバランスが大事なのです。でも、そもそも、この“バランスが良い”という表現も随分と曖昧ですよね。野菜が多いだけで「バランスが良い」と認識なさる方も少なくありません。
主食・主菜・副菜のバランスは
お弁当箱をイメージすれば簡単!
ではいったい、何をもって、「バランスが良い」と言えばいいのでしょうか。実際、これだけ健康情報があふれていて、いつでもほしい情報にアクセスできるにもかかわらず、「結局のところ、何をどれだけ食べたらいいかわからない」とおっしゃる方は驚くほどに多いのです。
「お酒飲むときはウコンでしょ」「ヨーグルトは便秘にいいんだよ」「牛乳といえばカルシウム」みなさん、いろんな知識を持っていらっしゃいますし、確かにそれは事実で、それらの食品には優れた栄養素が含まれています。
でも、それが単体で体内で働くわけではないこと。また、それぞれの栄養素をバランスよく摂ることが大事で、それぞれが作用しあうということを忘れないようにしなければなりません。
バランスを把握するためには、スーツのポケットにスケールを忍ばせて、食事の度にそれぞれの料理のおおまかな重量をチェックしてください……と言えるわけはありませんので、食事の際は“お弁当”を思い出してください。これで、簡単に適正なバランスがイメージできるようになります。