会社全体で資金繰り改善に取り組め

◎資金繰り改善は全社で取り組むもの
資金繰り改善は全社で取り組むもの

 資金繰りの改善は経理部の仕事と考えている人が少なくありません。確かに、銀行などから借入れをして資金を調達するのは経理部の仕事です。しかし、借入れなどの資金調達は、資金繰りの一部にすぎません。資金繰りとか資金繰りの改善は、資金の調達だけではできないのです。資金繰りの計画とか、改善計画は経理部で立てますが、それを実行するのは経理部だけでなく、営業部、購買部、製造部など社内の全部署です。

 例えば、過剰在庫を抱えると資金繰りが悪化します。その資金繰りを改善するために、在庫を減らすのは主に営業部の仕事で、購買部や製造部の協力も欠かせません。

 また、売上債権が増加すると資金繰りが悪化します。売上債権を減らすには、売掛金の回収期間を短くする、滞留債権を早期に回収する、集金日の回収もれをなくすなどの作業が必要ですが、これは営業部の仕事です。現金仕入れが増えたり、仕入債務の支払期間が短くなったりすると、資金繰りが悪化します。資金繰り改善のために、仕入条件の変更を交渉するのは購買部の仕事です。コストを削減すると資金繰りがラクになりますが、コスト削減は製造部をはじめとする全部署の仕事です。

 このように資金繰りの改善は、全部署にかかわってきます。そのことを全社員が理解し、全社一丸となって取り組まないと、資金繰りはなかなか改善されません。