知名度がなさすぎで
しらうおの値下がりが止まらない!

漁獲量日本一なのに誰も知らない <br />青森の秘境・小川原湖の「しらうお」に春が来た!水揚げ直後のしらうお

 高級魚であるしらうおは、かつては主に、料亭や割烹へ卸されるため大変高値で取引されていた。バブル時代には漁師たちも、それはそれは数々の豪遊伝説があるくらい、潤っていたという。

 ところがバブル崩壊。接待で使われるような高級店からの、購入は激減。

 そして、しらうおバブルもはじけてしまったのである。

「あのころが夢のよう。最近は1キロ1000円台です」

 大きな収入源だった、しらうおの価格暴落で漁師の所得は激減だ。

 そのほかの水産物も、知名度のなさが災いした。質も高く素晴らしいにもかかわらず、「県内ですら満足に認知されていない。小川原湖の魚だからと買ってくれる人が少ないんです」と鶴ヶ崎さん。

 小川原湖は、しじみも特産品だ。徹底した資源管理が行われ、しじみ漁は基本的には動力の使用が禁止されているため、とても手間がかかる。しかも組合では「約15mm以上のしじみ」のみを漁獲。「食べるしじみ」をキャッチフレーズに、採貝まで4年の月日を要した、大粒で品質の高い立派なしじみを販売しているのだ。

 しかし、一般的によく知られているのは「十三湖のしじみ」。知名度のない小川原湖のしじみは、なかなか各地で脚光を浴びることがない。

 小川原湖ではそもそも、豊富な水産資源を守るための試みが積極的に行われている。しじみだけでなく、しらうお、わかさぎも資源管理を徹底し、年に1度は組合員で湖畔全体の清掃活動も行うなどきわめて環境保全につとめ、地域の宝として、とても小川原湖は大切にされている。にもかかわらず、魚の買い取り価格は下がる一方だ。

 もっと知名度を上げなければ「しらうおミクス」の日々は訪れない。

 小川原湖のブランド力を強化するために選ばれた魚は、やはり小川原湖を支え続けてきた「しらうお」だった。

 しかし、またまた問題があった。しらうおは主に高級魚として料亭などで提供され、産地が少なく鮮度落ちが早いため、一般的にスーパーで見かける機会が少ない。よって、庶民にとっては「知名度の低い魚」。なんだか「小川原湖を彷彿とさせる」魚だったのである。