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データサイエンティストの冒険

私が“データ先進国”米国にわたる理由

工藤卓哉 [アクセンチュア]
【第14回】 2014年12月24日
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 旅行先で自分が持っているスマホを、煩雑な設定などせずに無料でネットワークに接続できるサービスとして人気が出れば、サービスの提供者と利用者双方に大きなメリットをもたらすでしょう。私たちはここから得た貴重なインサイトから、新たなビジネスをつくることだってできるはずです。

 従来のコンサルティングビジネスは、基本的には1社のお客様に対して最適なサービスを提供することで対価をいただくことで成り立ってきましたが、個人的にはこのビジネスモデルも将来にわたって盤石なモデルとは言えないのではないかと考えています。

 システム開発の現場が、設計に多大な時間を要し柔軟性に乏しいウォーターフォール型から、改変を前提としたスモールスタートが可能になるアジャイル型の開発に変化しつつあるように、コンサルティングビジネスも、新しいスタイルを生み出さなければならない時期に差し掛かっているのではないでしょうか。

 こうした、集約されたデータを分析し、多くの方々に向けたサービス開発に取り組むことからも、次の時代のコンサルティングビジネスのあり方を見直すきっかけになるのではないかと考えています。

 私はアナリティクスを突破口に、世界の知見を日本へ、そして日本の素晴らしさを世界に伝える橋渡しの役を担いたいと思っています。その活動がひいてはコンサルティングビジネスの新しいビジネスモデルをつくる先例となればこれに勝る喜びはありません。

 アメリカへ拠点を移すことがその一歩となるよう、これからも日本のアナリティクス進化に貢献していきたいと思います。

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工藤卓哉
[アクセンチュア]

Accenture Data Science Center of Excellence グローバル統括 兼
アクセンチュア アプライド・インテリジェンス マネジング・ディレクター
ARISE analytics Chief Science Officer (CSO)

慶應義塾大学を卒業しアクセンチュアに入社。コンサルタントとして活躍後、コロンビア大学国際公共政策大学院で学ぶため退職。同大学院で修士号を取得後、ブルームバーグ市長政権下のニューヨーク市で統計ディレクター職を歴任。在任中、カーネギーメロン工科大学情報技術科学大学院で修士号の取得も果たす。2011年にアクセンチュアに復職。 2016年11月より現職。 データサイエンスに関する数多くの著書、寄稿の執筆、講演活動を実施。


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近年テクノロジーと数理モデルによってもたらされるアナリティクスが、ビジネスを大きく変えようとしている。データの高度な活用から次の打ち手を見出す力、アナリティクスの決定的な優位性を最前線から解説する。

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