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テーマで振り返る2014年の日本
【第3回】 2014年12月30日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

ただのバスワードにあらず!2014年は「IoT」元年
対応遅れる日本の産業界は2015年が正念場に
――IT業界この1年を振り返る

 3D-CAD(コンピューターによる設計やデザイン)ソフトのメーカーで、PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクルマネジメント)ソリューションを開発する米PTCが、2014年6月に開催したイベントでは、IoTを活用した同社のユーザー事例の発表に多くの時間が割かれた。(『IoTがもたらす破壊的インパクト【前編】 米国で起こり始めた大変革の鼓動』『IoTがもたらす破壊的インパクト【後編】新潮流に乗れる、落ちこぼれる?日の丸製造業の未来』

 企業での事例だけではない。都市や社会の仕組みそのものがIoTによってインターネットにつながり、私たちの生活を変える構想も動き始めている。そのひとつがシスコシステムズが手がけたスペイン、バルセロナ市の取り組みだ。ゴミ回収ボックスにセンサーを埋め込み、効率的なゴミ回収を行っている。(『IoEで生まれる膨大なデータは新たな金脈 今後10年間で19兆ドルの経済価値が生まれる――シスコシステムズ エグゼクティブ バイスプレジデント ウィム・エルフリンク』『「万物のインターネット」とはなにか?』

 自動車産業も、大きく動いている。自動運転のグーグルなど、IT業界が続々と自動車産業に参入するようになり、クルマ自体は情報端末となる。ジャーナリストの桃田健史氏は、「クルマはIoTの“One of them”に成り下がっていく」と見る。(『「欧州は自動車系IT産業出遅れ」は大きな勘違い!欧米韓が着々進める「IoTの中のクルマ」という戦略――IFA2014現地報告』

 一方で、日本での事例はどうか。残念ながら、GEやバルセロナ市のような先進的な事例はほとんどない。

 企業で唯一、挙げるならコマツの稼働管理システム「KOMTRAX」(GPSや移動体通信などの通信技術を活用し、遠隔で建機の状態をモニターし、メンテナンスに活かす)くらいだろう。(『日本発の世界製品で市場を席巻 建機業界が担う次代の付加価値』『コマツ「ダントツ経営」の裏側』

きっかけはコストの低減
IoTが広まる条件が整った

 IoTによってモノや都市がインターネットに繋がると、それによって膨大なデータが収集される。収集されたデータは蓄積され、分析されて初めて価値を生む。

 だからこそ、IoTが語られる時、かならずクラウドやビックデータ、データアナリティクスということの重要性が同時に語られる。その意味で、「IoTとビックデータは両輪」だと言われる。(『ビッグデータからIoT(モノのインターネット)へ』

 GEもバルセロナ市も、ただモノがインターネットに繋がったということだけではなく、そこから価値を生み出すことに注力している。そのために、GEやバルセロナの事例でもビックデータやクラウド、アナリティクスは重要な要素だ。

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テーマで振り返る2014年の日本

さまざまな出来事があった2014年。DOLでは2015年にもつながっていく経済・社会面でのトピックとして、原発再稼働を含むエネルギーの問題、相次いだ企業の不祥事、IoT(モノのインターネット)、法制化の進展が予想される集団的自衛権に注目。新たな年を迎えるにあたり、これらについて今一度振り返って整理し、理解を深めておきたい。

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