写真を撮って議事録にする

 ここまでの方法を実践できていれば、会議の終了後には議事録が自動的にできている。スマートフォンのカメラで撮影し、その写真を参加者に配布すればよい。

 なお、会議の長さ、発言者の数によってはホワイトボードのスペースが足りなくなるのではないかという懸念もあるかもしれないが、1つのホワイトボードに収まるように最初から考えながら書くとたいていの場合うまくいく(ただしホワイトボードの大きさは1.8メートル幅のものが望ましい)。そもそも、長時間で多くの人数が出席する会議は生産的でなく、まったくお勧めできないのは前述した通りだ。

ホワイトボードマーカーにもこだわる

 ホワイトボードをうまく活用するには、ホワイトボードマーカーが鍵を握る。私の愛用は、「パイロットボードマスター」(直液カードリッジ式)の中字丸芯だ。オフィスには黒2本、赤2本、青1本と補充カートリッジを5本以上そろえてある。太字、中字、細字があるが、お勧めは中字で、太字だと細かく書くことができない。細字だと視認性が若干落ちる。

 このマーカーの最大の特徴は、カートリッジ式であるためぎりぎりまでくっきり書けて、なくなったらカートリッジを交換すればいいことだ。しかもカートリッジはまとめて買うと1本60円弱なので、圧倒的に安い。

 ホワイトボードマーカーはだんだんインクが薄くなり、見にくくなってしまうことが非常に多い。しかもインクがあまり出てこないので、二度書きするはめになったり、引っかかったりして早く書けなくなったりする。写真を撮っても写りにくくなる。薄くてほとんど見えないホワイトボードマーカーを使って平気な人が驚くほど多いが、見づらくてしょうがない。私はそういうホワイトボードマーカーを見つけると、黙ってどんどん捨てるようにしている。

 ホワイトボードの使い方で会議の生産性は何倍も変わってくる。その場をスムーズに進めるものとして、私には重要な小道具だ。支援先企業などにも勧めて用意してもらっている。