通訳の能力を測る通訳技能検定(通検)を実施していた日本通訳協会が、今月突然閉鎖されました。30年以上も続いた民間資格・検定が中止になるのは稀ですが、資格ジャーナリストの笠木恵司氏によると、民間資格・検定の”新陳代謝”自体は少なくないそうです。
「温泉旅行博士」の称号付与で注目された温泉旅行検定は、1年ほどで終了。一方で「eco検定」などの新しいものが続々と登場しています。
日本商工会議所の検定では、「日本語文書処理技能検定」と「ビジネスコンピューティング検定」がなくなり、入れ替わりで「日商PC検定試験」が2006年にスタートしました。
民間資格・検定はニーズへの対応が早いぶん、趣味性、流行性の高いものは廃れて受験者が集まらずに、廃止されるリスクが高い。実施組織の内部事情もあるでしょう。
反面、「ファイナンシャル・プランナー」や「知財検定」のように、国家資格に昇格するものもあり、まさに「玉石混交」(笠木氏)。受験者は試験勉強だけでなく、資格への“選別眼”も磨く必要があるわけです。
本特集では、人気資格をランキングし、各資格の難易度、独立力、転職力を評価。MBA取得の価値と効果もレポートしました。
何よりメインコンテンツは、新時代の“最強勉強法”! トップバッターとして『レバレッジ勉強法』著者である本田直之氏に最小努力で最大効果を出す「新・レバレッジ勉強法6カ条」を伝授してもらいました。
斯界のプロも参戦! 勝間和代氏は「金融リテラシーを身につけるための10ステップ」、野口悠紀雄氏は「情報検索術」、経済ニュース番組でおなじみのエコノミスト・ロバート・フェルドマン氏は一分間で強い印象を与える「プレゼン力」の養成法を、開陳しています。
さらに「経済動向分析法」「財務三表早分り法」「時間捻出術」「レベル別英語勉強法」「エンジニアの勉強法」「東大に合格する勉強法」と、まさに盛りだくさんの一冊。
経済混乱期は「下克上の時代」でもあります。ピンチはチャンス! 本特集をぜひ役立ててください。
(『週刊ダイヤモンド』編集部 臼井真粧美)