先にあげたOさんは、通勤電車の中で、作成すべき報告書や企画書の内容を詳細に考えておくそうだ。会社でパソコンの前に座ったときには、頭のなかに完成形ができているので、迷うことなくサッと資料が作成できる。

「時間がかかるのは仕方が無い」ではなく、「どうしたらもっと効率よくできる?」からはじまる合理的な思考がポイントであろう。

■「システマティックな思考」チェックリスト(あなたは何項目該当しますか?)
□自分にとって大切なことに時間を使うために、自分が「やらないこと」を明確にしている
□仕事や家事を効率よくこなすための方法をいつも考えている

「ここぞ」という頑張りと
抜くところをバランスよく

 最後は「メリハリ力」である。仕事も家事も力を入れるところと、抜くところ、頑張るタイミングとリラックスする時間のメリハリをつけることが大切、とWLBの達人はいう。

 例えば、パートナーが週に1回でも保育園の迎えをしてくれるのであれば、その日だけは残業をしっかりする。仕事で「ここぞ」という時には、頑張って成果を出す。周囲や上司は、そんなあなたの姿を見てくれているはずだ。

 一方で、長く働いていくためには、リラックスも大切だ。働く女性は男性以上に真面目な人が多い。「子供を他人に預けて、自分がリラックスなんて」とストイックになりすぎる人は要注意。

 時には、エステやマッサージ、ヨガなど、自分のためだけのちょっとした贅沢な時間を持つことは、セルフ・メンテナンスとして必要なことだ。どんなに忙しくても、自分のための時間を確保することは、中長期的には自分にも周囲にもメリットがある。

■「メリハリ力」チェックリスト(あなたは何項目該当しますか?)
□仕事や家事において「ここが頑張りどころ」と感じるときには、全力で成果を出すための努力をしている
□自分なりのセルフ・メンテナンスを月に1回は行っている

 以上4つのコンピテンシーを活用し、短時間で成果を出し、スマートに働くワーキングマザーが増えることを願っている。