東大と慶應の病院を比較
肝臓がんで圧倒的強さを示す東大

 まず、がんの分野では、『ダイヤモンドQ』(創刊準備3号)の病院ランキングで見ると、東大が全国5位、慶應が10位といずれも全国でトップクラスだ。

 具体的に、がんの種類別に見ると、まず目を引くのが東大の肝臓がん。全国1位で、患者数・手術数共に慶應の3倍以上。生体や脳死での肝移植なども積極的に行っており、東大の看板の一つともいえる。

 一方、慶應は本誌ランキングの計算方法では、子宮がんが3位と全国でもトップクラス。東大は17位だ。前立腺がんも全国6位と慶應の得意分野(東大は77位)。全体で見れば実力は伯仲しているが、がんの種類ごとに得意・不得意が見える。

 続いて心臓病は、全体で慶應が30位、東大が34位。患者数は同じくらいだが、手術数は慶應が多い。扱っている疾患も似ていて、急性心筋梗塞や心不全のような救急車で運ばれる疾患より、大動脈瘤や心臓バイパス手術のような、クリニックからの紹介を受け入れた、難易度の高い手術に力を入れている。

 脳神経外科分野は、いずれも患者数は多くない。脳の疾患の場合は、他の病院も含めて検討した方が良さそうだ。

 なお、筆者は『ダイヤモンドQ』(創刊準備3号)で、東京大学病院と慶應義塾大学病院以外の病院比較データと解説のほか、具体的に診療データを用いて解説した病院選びの方法「間違いだらけの病院選び ブランド志向では失敗する 病院選びの“落とし穴”」についても記載している。より詳しい情報を知りたい人は参考にして欲しい。