「ぜひ、一緒に写真を撮らせてください!」

 ラウンド終了後には、女性グループからせがまれて、一緒に記念写真をパチリ。北村さんは筑波カントリーのアイドルなのだ。クラブハウスに戻っても、従業員や知り合いから、「お元気ですか」と声を掛けられる。2年前には筑波カントリーの公式競技として「北村正子杯」が新設された。これだけ大勢のゴルフ仲間に囲まれているからこそ、北村さんも元気にゴルフを続けられるのだろう。

華やかに年を重ねる
“健幸華齢”を実践

 ゴルフを始めたのは48才と遅い。子供たちが大きくなり、時間に余裕ができるようになったことから、今は亡き夫の勧めで始めた。最初は夫婦で回っていたが、次第に月例競技会などにも出るようになり、多くの大会で優勝を飾る。それでゴルフにはまり、52年たった今も、ゴルフ中心の生活を続けている。

 ホームコースの筑波カントリーまでは、1人で電車を乗り継ぎ、クラブバスに乗ってやって来る。「止まっていることが嫌い」という北村さんは、普段の生活でもバスが来ないと、次のバス停まで歩いてしまうという「歩き魔」なのだ。筑波カントリーは乗用カートがない。従って歩いてプレーする。北村さんがゴルフに行った1日の歩数は約2万4000歩だ。

たまに2日連続でラウンドすることもあるという北村さん

 さらにゴルフに行かない日は、「午前20球、午後20球ずつ自宅で球を打つ」。ブレないスイングは、毎日の練習によるところが大きそうだ。

 健康の秘訣は、ゴルフを楽しんで続けること。だから一番怖いのはけがをしてゴルフができなくなることであり、「転倒しないよう、手すりがあれば、つかまる」のだとか。実はこの年まで入院したことがなく、「ゴルフ場に来た方が病気にならない」と真顔で言う。

 子供夫婦と同居しているものの、食事以外の洗濯、掃除は自分でこなしている。食事は腹七分目にとどめ、バランスよく食べる。

 北村さんの健康アドバイザーで筑波大学大学院人間総合科学研究科(スポーツ医学)の田中喜代次教授は、身体の健康だけでなく、幸せに、仲間との交流を楽しんで、華やかに年を重ねる生き方として、“健幸華齢”を提唱するが、「まさに北村さんがそれに当てはまる」と絶賛する。

 ゴルフから離れていた人、まだやったことがない人は、『ダイヤモンドQ』の特集をきかっけにゴルフの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろう。

健康の秘訣は?
北村さんは「メモ魔」でもある。スコアカードに同伴者名、スコアだけでなく、血圧、脈拍、キャディの名前も書く。さらにそれを自宅でノートに書き写している