読者の中には、投資資金が「100万円しかない」という方もおられれば、「数億円ある」という方もおられるでしょう。用意できる投資資金によって、投資先は変わります。どのような資産構成がいいのか?金額別の投資プランをご紹介しましょう。

投資資金が100万円の場合

 例えば、100万円しか投資資金がない方は確かに、すでにご紹介したような分散投資はできません。もし、100万円しかない人が分散投資をしようと思えば、「投資信託しか選択肢はない」というのが一般的な考え方です。しかし、

 「個人向け国債」と「ETF」と「外貨MMF」を30万円ずつ購入、
 残りを掛け金が月1万円の定額年金にする

といった形で、投資資金が少なければ少ないなりに分散投資をすることも可能です。

 投資資金を3つに分けるだけ

でも、かなりのリスク分散効果が得られます。ただし、ETFは株価の変動により、外貨MMFは為替レートの変動により、損益が変動しますので、これらについては、

 「タイミング」を見計らって投資を行う

ことが肝要です。

投資資金が700~800万円の場合

 一方、投資資金が700万~800万円ある人はどうすればいいのでしょうか? 簡単です。本書で紹介したものに均等投資すればいいのです。まずは、

 「確定拠出年金」
 「国民年金基金(自営業者向け)」

に満額加入し、残額を次のものに均等投資すればいいのです。