中学受験があたり前になった今、受験科目の中で一番気がかりなのは算数ではないでしょうか。「お父さん」に算数を教えていただきたい理由は、「お父さん」こそが、塾の先生や家庭教師よりも、最もお子さんにとって最適な教師となりえるからです。そのためにはまずお父さんが算数の楽しさをご理解いただき、それをお子さんに伝えていただくことが重要です。
当連載では、私(タケウチ)とお父さんのやりとりを通じて、中学受験でよく出てくる算数の問題をわかりやすく解説します。算数の中でも、受験問題でよく出てくる「周期算」「つるかめ算」「食塩水」「平面図形」「計算問題」の5つのジャンルから出題。1ジャンルあたり全3回にわたり、練習問題や過去問題を実際に解いていきたいと思います。
タケウチ:ではいよいよ、実践問題です。準備はいいですか?
父:よし、がんばるぞ!
実践編【過去入試問題】
【過去問 筑波大学付属駒場】
次のような規則にしたがって、1けたの数を並べていきます。
1番目、2番目の数を定めて、3番目以降はその直前の2数をかけた数とします。ただし、2数をかけて2けたの数になる場合は、その一の位の数とします。
例えば、1番目を1、2番目を2とすると、数は次のように並んでいます。
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1、2、2、4、8、2・・・・・・
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このとき次の問いの答えなさい。
問題(1)1番目を1、2番目を2とします。このとき、2006番目の数はいくつですか?
問題(2)1番目を1、2番目をある1けたの数とします。100番目の数が6のとき、2006番目の数として考えられるものをすべて答えなさい。
タケウチ:問題(1)の条件通りに数を書き並べてみましょう。図1を見てください。
タケウチ:「周期」が見えてきましたよね。
父:最初の1を除けば、あとは224826の繰り返しだね。こういう問題はやっぱり自分で探さないと始まらないね。