自分の貯蓄は「自分名義」で貯めよう!

 たまに見かけるのが「貯蓄片寄せ夫婦」。夫の収入で家族全員の支出を賄い、妻の収入は全額貯蓄に回す。結婚して10年くらい経っていると妻名義で3000万円以上貯まっていることもある。

 たとえば4000万円のマンションを買うにあたり、夫が1000万円ローンを組み、頭金を妻名義の貯蓄から3000万円出すと、持ち分は夫が4分の1、妻が4分の3ということになる。通帳名義に沿って持ち分を算出すると、妻の持ち分は4分の3になると話したとき、夫がちょっと悲しそうな顔をしていたのが印象に残っている。

 共働き夫婦は、それぞれ自分の名義で貯蓄をするものだと覚えておこう。

「夫婦の生活費口座」で管理したいなら、多め、多めに入金して、後でおろして使うことをNGルールとすればいい。残高不足を避けるために最初に30万円ほど入れておき、その後はそれぞれが毎月一定額を入金する。30万円を「残高ゼロ」と見なして、30万円を下回らないように支出状況をチェックすれば使いすぎを防ぐことができる。

 共働き、片働きにかかわらず、お金の話を2人で共有できている夫婦は、会話の様子を見ていて本当に仲がいいと感じる。相談の申し込みを受ける際、「土日も対応しますので、ご夫婦でいらしてください」と言うと、30代はほぼ100%が2人で来る。40代は、少し減るがそれでも8割くらいが夫婦で来社。50代になると「家計は任せてあるから俺は行かないと夫に言われました」と妻が1人で来るケースが半分くらいになる。

 定年間際に急に家計管理に参加しようとしても、妻に拒絶されるかもしれないので、今から少しずつお金の話を共有するようにしよう。