謙遜をはっきりと口に出して伝える
日本的なコミュニケーションでは、まず自分がへりくだり、相手を敬う姿勢をとるほうがスムーズにいきます。プレゼンなどの場でも、相手への謙遜をはっきりと口に出して伝えましょう。
「本当に今日は緊張しています」
→ こんなふうに自分の心理状態を口に出すことで、相手への謙遜が伝わるとともに、自分の緊張も和らぐものです。
「まさか、こんな光栄な機会をいただけるとは思いませんでした!」
→ ちょっと大げさなくらいの言葉も、姿勢を正し、照れずに堂々と伝えます。
「この点については門外漢ですので、むしろ教えて頂きたいとも思っています……」
→ 相手のほうが詳しい分野については、素人ポジションをとるのが「傾聴」の基本です。
「そういうことだったんですか。いまのご指摘で疑問が解けました」
→ 相手の感想や指摘に対して、こんなふうに深く頷きながら伝えるのも「傾聴」の鉄板です。
時にはくだけた調子で愛嬌を見せる
プレゼンのような改まった場であっても、相手によっては、ちょっとくだけた調子を交えたほうがスムーズにいく場合もあります。
「実を申し上げると、こんな偉そうにプレゼンしてますが、弊社でも上手く行ってなかったんです」
→ 失敗談を披露することで理解を深めてもらうとともに、親しみを感じてもらうことができます。
「えーっと、いま~と申し上げましたが、本当のところは○○さん、どうなんですか? このデータあってますかね?」
→ 相手に確認したり教えを乞うことで、相手もこちらの話に参加しているという意識を持ってもらうことができます。
「すいません、一気にまくしたてて、のどか湧いちゃったので、水を一口飲ませて下さいね」
→ 話のペースをいったん変え、相手にも気分転換してもらいます。