Q.政府は2030年度の総発電量に対する電源ごとの割合を明らかにしました。原子力発電の比率を現在の1%から20~22%にまで高め、つまりは原発の新増設も視野に入ります。目に見えるコストは減る分、国が負うリスクが高まります。堀江さんは日本の最適な電源構成についてどうお考えですか。

ある程度の原発維持は必須かな
そもそも2030年の社会なんて予測できないけれど

A.そもそも変数が多すぎて、2030年度の日本の産業構造や人口構成などを予測すること自体非常に難しく、したがって2030年の電源構成の最適値といってもそれを判断することは非常に難しいです。

 また技術革新のスピードも関係するでしょう。例えば、高性能な超電導送電システムが開発され長距離の超電導送電線が実現されたら、ロシアのシベリアに設置した大量の原発から超電導送電してくるといったことも可能になるかもしれません。

 また、量子ドット太陽電池などで太陽光発電システムの効率が劇的にアップすれば、あらゆる場所に太陽電池が設置されるかもしれません。蓄電システムについでも同様です。

 おおまかな方向性としては、いくつかの選択肢を常に持つことが大事です。原発に関してもこれをゼロにすると、例えば原子力技術者の不足を招いたりします。技術力を維持する観点からも、ある程度のシェアを原子力発電が担う事は必須と考えます。

Q.中等教育が見直されています。堀江さんが母校、久留米大学附属中・高校で学んだことのうち、今振り返って「ここでよかった」と思うことはなんですか。また卒業生同士のつながりはあるのでしょうか。

受験校で勉強には良い環境だったけど
おかげで恋愛下手になっちゃった(てか!)

A.うーん……。東京大学や各大学医学部などの難関大学に入るための進学校という位置づけでしたから……。

 もっとも、私としては自宅から通学できるベストの中高一貫校ということだけで受験しました。

 卒業生同士の交流は、私自身はあまり関わっていないですが、最近はフェイスブック上でいろいろと交流があるようです。

 そうした学校の環境ですが、男子校だったので女性との交流がほとんどなく恋愛下手になってしまったりと、まぁ良くない点も多かったと思います。

 とはいえ、勉強のレベルは当然ながらそれなりに高く、高校3年の受験モードのときも、予備校に通う必要はありませんでしたので、受験勉強をするには良い環境でしたね。

 でも、今はネット経由で学ぶ場所はいくらでもあるので、“学校でしかできない”ということは少なくなっていっているのではないでしょうか。