ペット専用ジム、老犬ホームも急増中

 さらに、運動施設も多様化の一途をたどっている。ドッグランはもちろん、専用プールを使った泳ぎ方教室、ランニングマシンやバランスボールを使ったストレッチジム……効果的な運動プログラムで、メタボを解消しようとおじさん犬が汗を流している。

 また、犬の場合「長い年月を経て様々な改良を重ねてきた歴史があり、皮膚トラブルや四肢障害など、特定のトラブルが特定の犬種に出る傾向にある」と、石山氏。こうしたトラブルの改善及び予防などを目的としたドッグハイドロセラピーという施術が注目されている。

犬の平均寿命は30年で約2倍に!<br />知られざる超高齢化の実態ドッグハイドロセラピーなど新しい施術も登場、犬の健康産業は広がるばかり

 ドッグハイドロセラピーは、セラピストと犬が一緒に専用プールに入り、水の抵抗力や浮力を利用し、関節や弱った部位に負担をかけずに筋力を活性化する。そのため、老犬や手術後のリハビリが必要な犬、関節等にトラブルを抱えた犬、さらにダイエットやストレス解消、運動不足、老犬の筋力維持など、様々な目的で活用されている。

 中目黒にあるJ'ONEは、ドッグハイドロセラピーの第一人者といわれる“J”アントニオが主宰する施設とあって、3ヵ月先まで予約でいっぱいだとか。

「運動不足や生活習慣病、精神的にストレスを抱えている犬が増えています」と、同施設のトップセラピスト諸岡貴子氏。アロマを使った独自のセラピーも人気というから、人間社会そのものだ。

 いま、日本の犬は人間同様に7歳以上の高齢犬が53.4%を占める超高齢化社会。年老いた犬を預かり、食事や排泄、投薬などの介助を行う老犬ホームも急増中である。今後、胃ろうによる寝たきり老犬の増加、なんてことにならないよう願ってやまない。

(加藤 力)