「移行時間」を知っておけば
凡ミスは撲滅できる
常にギリギリで行動している人は、行動と行動の間の「移行時間」の見積もりをおろそかにしている。
私たちは立て続けに打ち合わせの予定を組んでしまうことが少なくない。
●「13:00~14:00 ●●と打ち合わせ」
●「14:00~15:00 企画会議」
●「15:15 ▲▲駅発」
ちょっと考えてみれば明らかに無理なわけだが、つい、こうしたスケジュールの組み方をしてしまいがちだ。移動する時間をろくに考えずに予定を組むと、移動時間のために駆けずりまわるはめになり、遅刻したり、着いてすぐに集中できなかったり、場合によっては約束を果たせないおそれすらある。
自分自身の「移行時間」を知るために、たとえば次の所要時間をストップウォッチを使って調べてみるといい。
■自宅から最寄駅までの所要時間は?
■オフィスから最寄駅までの所要時間は?
■定例会議の平均延長時間は?
■上司の雑談は何分かかる?
■ベッドから起きて家を出るまでどのくらいかかる?
■夕食後、食器を洗う時間は?
私たちは、物事にかかる時間を安易に少なく見積もってしまいがちだ。だから、物事が中途半端になったり遅れたりする。
1日の終わりには、必ず翌日のスケジュール表に目を通して、移行時間を十分とっているか確認しよう。必要なら、スケジュールを立てなおしたり、予定を削ったりして、移行時間を予定に組み入れよう。
最初はムダな時間を増やしているような印象を受けるだろうが、今の自分が持てるエネルギーや能力を元に考えてみる。「一般的に」ではなく、「あなたが」、それをやるためにどのくらい時間が必要かを正確に知ることで、些細なことから信頼を失うリスクを避けることができる。