2015年も残すところ34日。そろそろ散らかったデスクと決別しなければ。でもそんな時間ないし……。そんな悩みを抱えた人々に愛され続け、累計12万人に読まれた『だから片づかない。なのに時間がない。』。
本書の中から、リバウンドしない整理術のエッセンスを紹介する本連載。片づけ本を実践するだけでは片づかない理由を暴いた第1回に続き、今回は「だらしなさ」から抜け出す具体的なメソッドをお伝えします。
片づけが習慣化すると
常に「なんでも来い」状態になる
「効果的に行動して望みどおりの人生を送る」。
それが整理整頓の最終的な目的だ。
不要な物を処分してきれいに片づけ、雑然とした雰囲気を取りはらい、使いやすいように整理する。この状態を俗に「きちんとしている」という。
しかし、それはまだ「態勢が整った」だけ。そこからが本番だ。良い習慣を身につけ、秩序を取りもどすシステムをつくって初めて、本当に物事を「きちんと」できるようになったと言える。
秩序と言っても、難しい話ではない。大切なことは、「次の行動へすばやく移れるかどうか」である。
机の上をきれいにし、雑務をすべて片づけ、スケジュールを調整する。すると、自然にやる気がわいてくる。物を片づけ、その日の仕事を早めに仕上げると、「なんでも来い」と余裕の構えでいられるようになる。
これから、「だらしなさ」から抜け出すための10のステップを紹介していく。新しい習慣を身につける場合、最初の数週間は大変かもしれない。それでも。あきらめずにやり続けると、神経回路は確実につくりかえられていく。
だらしなさと同じように、良い習慣も、いったん身につけば簡単に抜けることはない。