今回、P&Gは3年連続のトップとなりましたが、なぜ社員から「働きやすい企業」として高い評価を受けているのでしょうか。P&Gの会社評価を見ていくと、8つの項目のうち「社員の士気」「20代成長環境」「法令順守意識」「待遇面の満足度」「風通しの良さ」「人事評価の適正感」の5項目で5点満点中4以上の高得点を得ています。また、同サイトによると、残業時間の月間平均は40時間で、有給休暇消化率は66.7%(2016年1月13日現在)となっています。では、同社に対するクチコミを見てみましょう。

「世界のトップ企業はどういう環境なのかというのを実践している会社」(男性、元社員)

「個人個人がリーダーシップを発揮しろという、トップからの明確なメッセージがある。非常にモラルの高い社員が多い」(女性、元社員)

 一流の社員が揃い、その社員たちが最高のパフォーマンスを発揮し、成長できる環境が整っているのが、P&Gだということが伝わってくるコメントです。

 そして1位と僅差で2位になったのがマッキンゼー・アンド・カンパニーで、2年連続2位だったグーグルを抑えてランクインしました。同社の社員から寄せられたクチコミを見ると、こんな理由が見えてきました。

「非常に素晴らしい組織体制、企業文化。グローバル企業がクライアントに多数いるので、風通しがよく、また平等が徹底されている」(男性、現役社員)

「自身のキャリアを自身で作っていく心構えを持つメンバーが、お互い協力・切磋琢磨しながら、顧客サービスを行う。また、ビジネスマンとしてのスキルを磨いていく」(男性、元社員)

 具体的な会社評価の項目を見ていくと、「社員の士気」ではP&Gをも上回る4.33という非常に高い評価を受けています。残業時間は月間平均105.9時間とかなり長めですが、有給休暇消化率は76.2%と高め(2016年1月13日現在)。社員のやる気を引き出すような組織体制、企業文化ができているので、仕事とプライベートのメリハリが生まれ、やる気を持った社員のスキルはますます伸びるという好循環が生まれているようです。

 3位になったのは、今回マッキンゼーに2位の座を譲る形となったグーグル。同社は評価項目「チームワーク」で4.56の高評価を得て、同ランキングで1位となっています。また、「社員の士気」でも4.22という高い評価を得ました。残業時間は41.4時間、有給休暇消化率は75.5%でした(2016年1月13日現在)。では社員たちはどのように自社を評価しているのでしょうか。クチコミを見てみましょう。

「各職種の担当領域は明確に定義されているが、その範囲内での自由度は極めて高い。また、成果を祝う文化やイベントなどが多数用意されている。社員の企画による勉強会なども多数用意されている。組織的にはやはり本社意向が強く、グローバルの目線で事業が最適化されがちである」(男性、現役社員)

「自由で結果重視。本社の上司や世界中の同じ業務をしている人々とも交流がある。社内もエンターテインメントに溢れていて、仕事は厳しいが楽しく仕事ができる環境である。社員も才能に溢れており、枠にとらわれない自由な発想で、仕事が進むのが面白かった」(女性、元社員)

 これらのコメントからも読み取れるように、「自由」「楽しい」というのがグーグルの職場環境を示す言葉のようです。ただしその反面、厳しく結果を求められる環境であることも違いありません。