加えて、海外不動産の場合はローンを借りにくいという課題がある。購入に必要な資金は物件価格の半分程度必要となる。1億円の物件なら、5000万円程が必要だ。経営者ならば、法人をうまく使って融資を受けることなどを検討できるが、ノウハウが必要だろう。

もう一度おさらいしよう
有効活用できる不動産の3大特徴

 さて、ここまでの説明を踏まえて、不動産投資の「基本」をもう一度おさらいしておこう。不動産は購入金額が大きいので、自分のお金だけで買う人はほとんどいない。たとえば、5億円の物件を購入するのであれば、経営者であっても、大半の人がローンを組むだろう。不動産は、自己資金が少なくても、ローンを組んで購入できるため、資産を膨らませることができるのだ。

 これをテコが効くことを模して「レバレッジ効果」と言うが、これを使えるのが不動産の大きな特徴だ。節税手段として生命保険もよく使われるが、保険料は現金で払わなければいけない。お金を使わずに節税するには、保険よりも不動産のほうが向いている。そもそも、不動産の購入であれば銀行はお金を貸してくれるが、保険に加入するために貸してはくれない。

 こうして、資産規模が大きくなれば、多額の減価償却を計上できるようになる。また、この資産額に応じて利回りを乗じた安定した賃料収入がネットで5%取ることができるので、レバレッジ効果は有効に活用することが必要になってくる。

 有効活用したい不動産の特徴を改めてまとめると、以下の3つとなる。

①資金のレバレッジ
②多額の減価償却
③安定したインカムゲイン

 今回のテーマについて、本連載で全てを説明するのは難しいので、さらに具体的なことを知りたい場合は、随時開催している筆者のセミナーも参考にしてほしい。不動産は大きな投資なので、リスク・リターンを正確に理解することが必要だし、個別の事情によってプランニングも変わってくる。プランニングは、物件選定、ローンの組み方、各年度のキャッシュフローシミュレーション、出口(売却)戦略など多岐に渡る。いずれにせよ、第一に心得るべきは、想定範囲を広げて無理のない資金繰りで行うことだろう。