いい大学、いい会社の先にあるもの

 本書は単に頭がいい子どもを育てるための本ではない。勉強ができていい大学に入るためでもなければ、エリート企業に入って高い給料を得るための子育て本でもない。本書の関心事項はそのもっと遠く先にある。
 いい大学やいい会社に入って終わらない、その先で自己実現するための主体性・リーダーシップを育む方法をともに学ぶことを目標に据えている。

「頭の良し悪しや大学のランク以前に、そもそも幸せな人生を送ってほしい」とは多くの親が抱く共通の願いではなかろうか。
 世の中には「頭のいい子どもの育て方」や、「東大・ハーバードに子どもを入れるには」といった類の本はたくさんあるが、「自分にとって幸福なキャリア・人生を切り開く、リーダーシップの育児法」を幅広く調査し、これほど複合的な視点で論じた本は皆無といえよう。

 そんな中、長年の月日を費やして「主体的に幸福な人生を切り開ける子ども」を育てるための本を親子で共著として書くことができたことを、大変嬉しく思う。

 本書は幸福な自分らしい人生を切り開く子どもを育てるための、「子育ての教科書」を求める親御さんや、子育てに携わる方々が一義的な対象読者である。しかし広義には、主体的に幸せなキャリアを切り開きたいすべての方々が対象となろう。

 それでは、子どもたち、そしてひいては自分自身のリーダーシップを伸ばすための具体的なヒントを探る刺激的な旅路に、親愛なる読者の皆さまとともに出発するとしよう。

(※この原稿は書籍『一流の育て方』の冒頭から抜粋して掲載しています)