7月17日、18日、19日の3連休にいくつかの報道機関が内閣支持率などの世論調査を実施し、その結果を週明けに発表した。

 これらを比較すると、数字はまちまちだが、驚くほど傾向は共通している。

①菅直人内閣の支持率は低下し、ついに不支持率が上回った。

②民主党支持率も低下し、自民党も支持を伸ばしていない。

③みんなの党への支持が急増している。

④菅直人首相に対する人気が激減している。

 さらに、

⑤首相続投に対する支持がきわめて多いことだ。いずれの調査も、60%台から70%台まで菅首相の続投を支持している。

 内閣の不支持率が高く、首相人気が急落していることを考えると、この“続投支持”は実に奇妙な調査結果ではないか。

 簡単に言えば、「支持はしないが続投してもよい」ということになる。

 どうしてこうなったのか。考えられることがいくつかある。

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(1)あまりにも首相が変わり過ぎる。平成に入ってから、竹下登首相から数えて菅首相は16人目。途中、小泉純一郎首相が5年を越えているから、それを差し引くと、1人あたり約1年の任期に過ぎない。

 このことが、菅首相続投支持の流れの一因になっていることは否定できない。