では、どうやってそのプラン選びをすれば良いのか。具体的なシミュレーションをしつつ、その方法を考えていこう。

「新電力」は安定供給されるの?
自由化後にプランを選ぶ注意ポイント

 ヨーロッパやアメリカの一部地域では、1990年代から電力自由化が行われてきた。日本でも、当時から電力自由化の議論はされてきたが、「電力はあくまでライフラインであり、安定供給を優先する考えが強かったと言えます。そのため、自由化は進みませんでした」と荻原さんは言う。

 しかし、2011年に東日本大震災が起きると、計画停電が発生。エリアごとに電力会社が決まっている構造が裏目となり、電力不足のピンチに陥った。萩原さんは、「これが大きな議論を巻き起こし、今回の電力自由化に至りました」と続ける。

 電力自由化では、既存の電力会社に加えて、ガス会社や通信会社といった他ジャンルの企業が参入してくる。これらの新電力は、今年から“初めて”の電力供給を行う。となると、消費者がまず知りたいのは、「新電力を選んでも大丈夫か」ということだろう。電気と無縁の企業のプランを選んでも、きちんと安定供給されるのかどうか、不安になる。

「新電力だから『電気が突然来なくなる』『災害の際に復旧が遅れる』といった心配はありません。消費者に電気を売る『小売』の部門は4月から自由化されますが、電気を各家庭に送る『送配電』の部門はこれまで通り電力会社が地域ごとに管轄します。どのプランを契約しても家庭に届く電気の質は変わらず、等しい配電環境が担保されます」

 ただし、新電力を選ぶ上での注意点もあるという。

「新電力はまだ過渡期なので、プランが途中で変更になったり、今後さらによいプランが出たりするかもしれません。来年はガスの完全自由化も控えており、新たなセットサービスが登場する可能性もあります」

 そのような時期であるため、「2年などの長期契約や、期間内に解約すると事務手数料や違約金が発生するプランは避けたほうがよいでしょう」と荻原さんは語る。