いま注目のマインドフルネスも源流は「ヨガ」

ヨガが目指すところは体の健康だけではない。心の健康にもいい。ヨガを習いに行くと、一連のポーズをとった後に5分から10分ほどの瞑想(正確にはシャバーサナ)の時間がある。体の力を完全に抜き、思考を空っぽにするのだ。

 近年、瞑想やマインドフルネスが注目されているが、ヨガもポーズの印象が強いものの瞑想の要素が大きい。「さまざまなポーズや呼吸は、すべて深い瞑想をするために行なう」と説明するヨガの専門家もいるくらいだ。

 ヨガを難しそうなものだと思わせているひとつの要因が、難しい専門用語だろう。アーサナ、プラーナ、ニヤマなど、ヨガの本を開くとさまざまな用語が書いてある。

 ヨガの源流は『ヨーガ・スートラ』という経典なのだが、ハッキリ言ってこの経典を読んでも素人にはチンプンカンプンだろう。ヨガの思想は奥が深く、そのすべてを理解することはなかなか難しい。

 しかし、だからといってヨガをやらないのは、あまりにもったいない。

 私はもっとカジュアルにヨガが広まればいいと思っている。難しいことを考えずに、楽しんでみることが大切だ。呼吸を意識しながら、自分が気持ち良いようにポーズをとってみる。ストレスや情報で頭が混乱したら、軽く瞑想をやってみる。

 少しずつ実践することで、ヨガの楽しさに触れ、気軽にあなたの人生に取り入れていってほしい。