IoTがビジネスを変える!|ダイヤモンド・オンライン
ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える
【第19回】 2016年6月20日
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安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]

IoTがビジネスを進化させるのに
欠かせない2つの視点

 クラウドは何よりも、新たなビジネスモデルを発案した中小企業やベンチャー企業などに対し、スターティングから大企業並みのIT「動力」の獲得を可能とし、こういった「ニューカマー」が、日本経済に大きなプラスの効果をもたらします。

 中小企業や、ベンチャーだけでなく、コストパフォーマンスという意味では、大企業にもたらす効果も計り知れないと思います。

 デジタルイノベーションは、「アジリティ」、つまり、機敏性が命です。

 例えば、数年前に、アクセンチュアと共同で我々が支援したあるインドの大手銀行では、未来型のデジタルブランチオフィスを、建屋の工事及び、デジタルバンキング向けの専用ソフトも含め、14週間で構築をしています。手前味噌ですが、我々の持つFintechのデジタルテンプレートとクラウドがあればこその結果だと思いますが、それにしても、これまでの常識では考えられないスピードです。

 デジタルイノベーションは、ある意味、テクノロジーの組み合わせによるアイデアの勝負であり、構想からビジネスローンチ(事業開始)までに、アイデアの陳腐化、ひいては、誰かに先を越されるリスクさえあります。

 従って、少ない投資で機敏に立ち上げること、つまりアジリティが非常に重要になります。

 電力革命と同様、クラウドによる革命は、中小の企業やスタートアップの企業にIT動力を与え、大企業に対してもデジタルイノベーションのアジリティを与えることになります。

 また、冒頭に書きました高地さんは、欧米や韓国と日本のIT投資の仕方がどのように効果に影響するのかについての違いも挙げていらっしゃいました。

 プロセス改革など企業の改革を伴うIT投資と、そうでないものとでは、欧米や韓国でも日本でも改革を伴うもののほうが当然効果は大きいのですが、日本企業の場合は改革を行った企業の効果が特に大きいという研究結果についてのお話でした。

出典:日本経済研究センター「経済社会の革命的変化への岐路に立つ日本」 より

SPECIAL TOPICS

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。


ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

「ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える」

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