がんになったとき、
医療保険は頼りにならない

 前回のコラム「乳がんでかかる医療費はいくら? 男性も他人事ではない!」で、治療コースによっては5年間で軽く100万円を超えると書いた。手術にかかる医療費は、1週間~10日程度入院し、10万円前後(高額療養費による自己負担額)で済むのが一般的だが、乳がんの場合、再発予防の治療が長期にわたって必要になるため、手術後の医療費負担がかさむ(治療費の例は前回のコラムを参照)。

 乳がんだけでなく、最近はがん全般の治療が長期化し、高騰化している。今回は、長く続くがん治療にかかるお金の備え方について考えてみたい。

 病気になってお金の面で頼りになるのが、まず「健康保険の高額療養費制度」だ。前回のコラムで書いた通り、入院・手術だけでなく、通院で医療費が高額になった場合もカバーできる。

 2番目は「自分や家族の収入や貯蓄」。毎月の収入や貯蓄で賄える治療も多いし、医療保険に入っていたとしても、通院での治療費は医療保険ではカバーできないので、結局、収入や貯蓄から捻出するしかない。

 3番目に「医療保険」や「がん保険」が位置づけられる。がんになった場合の治療費に備えるなら「医療保険」ではなく「がん保険」のほうが頼りになる。

 がん保険は、文字通りがんのみを保障対象とする保険で、おもな保障は「診断給付金」「入院給付金」「手術給付金」「診断給付金」などがある。

「診断給付金」は、「がんと診断されると100万円」など、まとまったお金が受け取れる保障で、「入院給付金」や「手術給付金」は医療保険と同様に入院や手術をすると給付が受けられる。医療保険の「入院給付金」は、60日、120日などの日数制限が設けられているが、がん保険は日数に制限がないのが一般的だ。

 がん保険選びのポイントは、保障内容はもちろんだが、払い続けることができる保険料であることも重要だ。がん保険最大手のアフラックのがん保険を例に保障内容と保険料のバランスを見てみよう。