記憶力大会に
般若心経を唱える幼児が!
(Kisou Kubota)京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
奈良県に、記憶力の大会を毎年開いている町があります。
ここには、自らの記憶力を自慢したい人、記憶の訓練を楽しみたい人が集まってきます。そこは、奈良県大和郡山市で、稗田阿礼(ひえだのあれ)が生まれたところです。
天武天皇の時代に、稗田阿礼が『帝紀』『旧辞』などの誦習を命ぜられ、元明天皇の時代に、太安万侶が稗田阿礼が覚えたことを筆録し、『古事記』を編んでいます。
大和郡山市では、このことを記念して、「記憶力大会」を開いているのです。
私(久保田競)は、大会の記憶問題をつくったり、記憶名人を選ぶ作業を手伝っていますが、この大会に参加して、般若心経を唱える幼児が、年にひとりか2人は現れます。
保護者としておばあさんが付き添ってきます。江戸時代の風習が今でも残っていることを実感し、ほのぼのとします。
いつの日か、本書の「お経式暗算法」を覚えて、記憶力大会に出場される方が出てこないでしょうか。
般若心経の漢字文字数は278字ですが、「お経式暗算法」を数字だけ読んで、たす、ひくなどの言葉を除くと、たし算75字、ひき算75字で、合わせて150字になります。
1~3歳でもできるようになるので、最年少記憶力名人になれます。
来年の記憶力大会は、12回目になります。
この大会で販売される弁当に「大和路お弁当」がありますが、うたい文句に「記憶力と集中力を美味しく高める!」とあります。
これを助ける神経細胞の情報伝達にかかわる栄養物質(DHA、EPA)、ワーキングメモリーに関わる伝達物質(コリン)を含んでいます。ぜひ食べてみてくださいね。