難易度は例年並みだった栄東
首都圏の受験生が腕試しのため受験することもあって、2020年入試でも全国最多の志願者を集めた埼玉の栄東。難易度は例年と変化なかった。
1月10日に行われたA日程の算数の問題から見てみよう。制限時間50分で5問構成。大問1は8つの小問集合。大問2が規則性、大問3が速さの問題、大問4は平面図形、大問5は場合の数となっている。
今回の注目問題は大問1(8)と大問3で、それぞれどのように条件を整理していくかによって成否が決まる。
まず、□の中にあてはまる数を答える形式の大問1から見ていこう。(8)は平面図形の求め方を尋ねる問題で、これに正答できるかが合否を分ける。受験生であれば取りこぼしなく、確実にできるようにしておきたい問題ともいえる。
図は半径3cmの円を横に3cmだけ動かした図です。このとき、もとの円が通過した部分(斜線部分)の面積は、□平方センチメートルに1辺3cmの正三角形2個分の面積を足したものです。ただし、円周率は3.14とします。
解答:27.42平方メートル