生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
聖堂には、光で浮かび上がる和紙で作られた十字架とキリスト像がある
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
[聞き手] 森上展安・森上教育研究所代表 1953年岡山生まれ。早稲田大学法学部卒。学習塾「ぶQ」の塾長を経て、1988年森上教育研究所を設立。40年にわたり中学受験を見つめてきた第一人者。父母向けセミナー「わが子が伸びる親の『技』研究会」を主宰している。 *森上教育研究所 「わが子が伸びる親の『技』研究会」では実力アップ「差がつく単問」集中講座 など受験生と保護者向けに教材動画を販売しています。詳しくはこちらをご参照ください。
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
あらゆる教室に十字架があり、ちょっとした憩いのスペースにもマリア像や天使の像が置かれている。 いたる所から光が差し込み、明るい校内全体が祈りに包まれている雰囲気 拡大画像表示
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
(1)天井の高いガラス張りの図書館では授業も。自由に移動して学べるよう、机と椅子はキャスター付きに替えた (2)開架式で背の低い本棚が細かく配置され、本を手に取りやすくするための工夫が (3)探究学習の拠点としての役割も (4)卒業生との交流にも力を入れるようになり、さまざまなメッセージが残されている (5)OGで直木賞作家の乃南アサさんのコーナーも (6)妙に落ち着く本棚に挟まれた隙間席は限定3席 拡大画像表示
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
(1)明るく開かれた校務センター(職員室)。教員は教科準備室とこことを行き来する (2)生徒との相談コーナーも随所に (3)生徒間の交流を促すように、廊下のちょっとした憩いのスペースや落葉樹が季節の移り変わりを感じさせる中庭などが多く設けられている (4)廊下に沿って延びる止まり木 (5)屋上には明かり取りの窓がずらりと (6)図書館にも隣接している吹き抜けの広々としたフォワイエ (7)じゅうたん敷きのアクティビティルーム (8)全校生徒を収容できる講堂 拡大画像表示
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
フロアごとに教科ゾーンが設けられ、ゾーンの中心には、教室とは別に、さまざまな展示が生徒の好奇心をくすぐる教科センターが配置されている  (1)(2)国語科の各教室には『源氏物語』の帖にちなむ名前も添えられ、国語科センターは小グループでのディスカッションができる広めのスペースにテーマ別コーナー展示も  (3)(4)理科センターは、繁殖中のウーパールーパー、教員持ち込みの熊の毛皮やタッチ発電装置など、おもちゃ箱のような楽しさ  (5)理数コースの生徒は化学のポスターを英語で作成  (6)数学科では壁新聞形式で著名な数学者の紹介なども  (7)美術科では武蔵野美術大学の学生とコラボする「CARI美MUSEUM」も。カフェテリアの柱や壁には生徒作品が一面に 拡大画像表示
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
(1)構内の掲示はケベック州のように英語とフランス語の併記 (2)英語科センターでは関連図書が置かれ、季節ごとに掲示が変わる  (3)(4)フランス語科センターには、公式キャラクターのメルシーちゃんを中心にさまざまな掲示物が 拡大画像表示
生徒の積極性を喚起した「カリタス女子」の“教科センター型”校舎
(1)生徒の私物が置かれるホームベース。終業時の清掃などで着用するスモックもこちらにつるされている (2)4階の最上級生ゾーンでは、授業に使わない教室を高3の受験勉強用に開放 (3)百人一首大会も開催される作法室。礼法では生徒1人に1畳ずつ割り当てるため畳は小ぶり (4)調理実習のあとすぐ食べることができるようにと、調理室にも隣接したカフェテリア (5)創立60周年の2020年に一新され、ズボンも取り入れられた制服 拡大画像表示
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(1)(2)正門前の広場は、修道会創立者の名前を取って「プラース・デュービル(デュービル広場)」と呼ばれる。真ん中に学校のシンボルとなっているカツラの木があり、甘い香りのするハート形の落ち葉は受験生のお守りに (3)(4)学園の歴史を展示するスペース。現在学園に残るシスターは2人のみとなり、世代交代が進んでいる 拡大画像表示