美容医療#7Photo:PIXTA

4人の若手現役医師による覆面座談会を2回にわたってお届けする。特集『美容医療 美は金で買える』(全8回)の#7では、大手美容クリニックのだましのテクニックや客を呼ぶためのあの手この手など、医師だけが知っている美容医療業界の裏側を暴露してもらった。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)

参加者プロフィール
A氏 
複数の美容クリニックを経営する開業医 30代 男性
B氏 複数の美容クリニックを掛け持つ美容医師  30 代 男性
C氏 大手美容クリニックから独立したばかりの開業医 30代 男性
D氏 都内にある大手美容クリニック院長 40代 男性

「脱毛」と「二重まぶた」は
サルでもできる簡単な施術

──なぜ美容系列クリニックはあんなに安く施術ができるのでしょうか。

B氏 最大手のクリニックでは、今年の医師の内定者が80人くらいいるらしいです。ものすごい数でしょ。これは、「脱毛」と「二重まぶた」要員が必要だからなんです。あの手術はサルでもできるくらい簡単で、新卒という“ソルジャー”の頭数があればいい。そうしてたくさんの客を集めて回転率を上げれば、安く施術できるというわけです。

B氏 コストを抑えるために、美容機器をけちるクリニックもあります。美容機器の新品は高い。ですが、つぶれたクリニックから流れてくる中古品は半額以下で買える。こうした機器を使えば安く施術できます。

──たちの悪いクリニックは、どんな手法で稼いでいるのでしょうか。